■潤滑ユニットの予知保全とその重要性 |
工作機械における潤滑不良は、主軸やボールねじなどの破損を引き起こし、生産ラインのチョコ停(短時間停止)やドカ停(長時間停止)につながります。突発的な故障対応(ブレイクダウンメンテナンス)では、生産設備の停止、破損部品および装置の交換、迅速な復旧に向けた人員調整など、現場に大きな負担がかかります。こうしたトラブルを未然に防ぐため、現場での「予知保全」への意識が年々高まっています。
予知保全とは、「機器やシステムの挙動を常時監視して劣化状況を把握し、故障などの不具合が発生する前に対処すること」*1を指します。装置に対して定期的かつ適切なメンテナンスを行い、最良のコンディションで動作させることが重要です。
アズビルTACOでは、単に装置を提供するだけでなく、納入した潤滑ユニットの状態を継続的に点検・診断し、故障や劣化の発生、あるいはその兆候を確実に捉えるための予知保全サービスにより、「安全・安心」をご提供いたします。
*1小学館デジタル大辞泉より出典
■予知保全サービス内容 |
1. ウォークスルー
弊社のエンジニアが、お客様工場で使用している潤滑ユニットの設置場所の確認し、形式、数量、使用年数をリスト化します。
【効果】
・診断サービスを有効に利用するために必要です。
・生産中止、販売中止製品などの重要な情報をお知らせします。
2. 診断サービス
弊社のエンジニアが潤滑ユニットの状態を点検し、結果を診断報告書として提出します。
点検は機械稼働中での潤滑ユニット作動時に実施します。
【効果】
・不調箇所を洗い出し、効果的なメンテナンスを計画できます。(メンテナンスサービスのご提案)
・潤滑ユニットの現状を可視化・共有化し、保全データやノウハウの蓄積および有効活用が可能になります。
・お客様の作業工数を削減します。
【主な診断項目】
・油の霧化確認
・油の滴下有無確認
・油の滴下頻度確認
・滴下検出センサー確認
・圧力設定値確認
・外観確認
3. メンテナンスサービス
弊社のエンジニアが潤滑ユニットや部品を交換した後、作動点検を行います。
【効果】
・潤滑ユニットを常に最適な状態に保つことができます。
・お客様の作業工数を削減します。
・生産設備のチョコ停・ドカ停のリスクを低減し、設備稼働率を向上させます。
【主なメンテナンス項目】
・潤滑ユニット装置交換
・潤滑ユニット部品交換
・交換後の作動確認
・翌日始業前の作動確認
4. アップグレードサポートサービス
診断サービスでのリストを基に、最適な潤滑ユニットをご提案します。仕様差異もわかりやすく資料を交えてサポートいたします。
【効果】
・お客様の使用環境に合わせた最適な潤滑ユニットの更新が可能になります。
5. 予備品サポートサービス
お客様の情報を基に、必要なメンテナンスキットおよび予備品を選定します。交換手順などもサポートいたします。
【効果】
・保全予算を無駄なく活用できます。
・お潤滑ユニットの突発故障や劣化故障時に、予備品を使用して迅速な復旧が可能です。
・誤選定による時間やコストのロスを軽減できます。
■ご相談、お申し込みについて |
下記フォームまたは営業担当までお気軽にお問い合わせください。