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工作機械向け潤滑装置

工作機械向け潤滑装置
  • ■工作機械における潤滑の重要性

    工作機械、例えばNC旋盤やマシニングセンタ、複合加工機などには、ベアリング、歯車、直動ユニット、ボールねじといった機械要素部品が使われています。これらの機械要素部品が動くと金属接触面で摩擦が発生し、その結果として摩擦熱や摩耗が生じます。この摩擦熱を抑え、機械要素部品の摩耗を軽減するために、グリースやオイルで潤滑を行います。潤滑は、機械を安定して動かすために非常に重要な役割を果たします。

    近年、切削加工の高速化・高精度化が進み、機械要素部品の温度上昇は大きな課題となっています。オイルでの潤滑はグリースに比べて発熱を抑える効果が高く、特に高速回転するベアリングなどの潤滑に適しています。オイル潤滑装置の中でもCPL ミクロンルブ™潤滑ユニットを使用することで、さらに効果的かつ最適な潤滑が可能になります。

    工作機械における潤滑の重要性
  • ■CPL ミクロンルブ™潤滑ユニットの4つのユニークな特長

    CPL ミクロンルブ™潤滑ユニットは、オイルを圧縮空気の力で粒径2μm程度まで粉砕し、圧縮空気と混合したフォグを生成しその制御を行う潤滑装置で、以下の4つのユニークな特長があります。

    1. 最適な油量の潤滑による効果的な発熱の抑制

    潤滑とは、機械要素部品が金属接触面に油膜を作ることで、摩擦熱や摩耗を軽減することです。過剰なオイルは油膜が厚くなり、流体摩擦による発熱を増やす原因となります。逆に不足すると油膜がなくなり、金属接触面が摩耗します。最適な潤滑とは、金属接触面を適切な厚さの油膜で覆うことです。CPL ミクロンルブ™潤滑ユニットは、オイルをフォグにすることで微小油量をコントロールし、適切な量のオイルを金属接触面へ供給します。さらに圧縮空気の冷却効果も合わさり、機械要素部品の温度上昇を防ぎ、機械の性能と安定性を向上させます。

    2. フォグの高速搬送による間欠運転と省エネ効果

    CPL ミクロンルブ™潤滑ユニットでは、オイルをフォグにすることで配管内流速10m/secと同等の速度の高速で搬送することが可能となります。これにより、機械要素部品が動くタイミングに合わせ、フォグが必要な時に必要な量を供給することが可能となり、機械要素が停止している間は潤滑ユニットも停止することができます。潤滑ユニットの運転時間が短縮されることで、エアとオイルの使用量を削減し、消費電力とCO2排出量の削減に貢献します。

    3. 油の清浄化作用による機械の長寿命化

    フォグの生成工程で、粒径2μmより大きいフォグと異物は選別されます。これにより、機械要素部品に異物が付着することを防ぎ、機械要素部品の寿命を延ばします。

    4. シンプルな配管による機械コストの削減

    フォグは圧縮空気の配管と同様の配管施工で設置可能なため、配管構造がシンプルになり、他のオイル潤滑に比べ機械コストの削減につながります。

  • ■潤滑ユニットの選定・設定・設計サポート

    以下の1~4の情報を集約し、潤滑仕様書としてご提供することで、お客様の選定・設定・設計業務のサポートを行います。

    1. 潤滑ユニットの機器選定

    お客様の工作機械の種類や機械要素部品の仕様(ベアリングの回転数、歯車のピッチ円径など)に合わせて、最適な潤滑ユニットをご提案いたします。

    2. 潤滑装置の運転条件設定サポート

    機械要素部品の仕様に応じた運転条件(使用する圧力設定、必要な潤滑油量の設定条件など)をご提案します。

    3. フォグ供給ノズル条件、配管レイアウトのご提案

    専門メーカーならではの豊富な経験を活かし、ノズル条件(ノズル径、数量、配置箇所)やフォグに適した配管レイアウトをご提案いたします。

    4. 潤滑ユニット使用方法

    潤滑ユニットの使用方法およびご使用にあたっての注意点をご説明いたします。

    まずは、「1. 潤滑ユニットの機器選定」について、サポートいたします。機械要素部品の種類を記載の上、下記よりお問い合わせください。

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